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30代を迎える団塊Jr世代の酒

シニアにさしかかる団塊世代の酒

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30代を迎える団塊Jr世代の酒
1970〜1980年に生まれた、いわゆる団塊ジュニア世代は、社会人として仕事を任される年齢にさしかかり、プライベートでは子育て真っ最中。そんな彼らはお酒とどう向き合っているのでしょう。2002年の総務省「家計調査」では、この世代は酒類への支出が他の年齢層よりも少なく、ビール・発泡酒への比率が高くなっています(図表1)。今回は、この世代の「子育て世代の男女」「子供のいない共働き夫婦」「独身者」、それぞれにふだんのお酒との付き合い方についてインタビューしてみました。はたして、彼らはお酒をどのように受け止め、どんなお酒をどのように飲んでいるのでしょうか。
図表1

インタビュー(1)
 子育て世代 
 吉田かずこさん(27歳・女性)の場合

【プロフィール】
居住地:東京都
世帯構成:夫婦と子供・会社員(通勤時間約1時間)
夫の年齢:29歳・会社員
最終学歴:短大・専門学校卒
今、買い置きのある酒:ビール7本(1ケースで買った物が現在7本残っている)

●自宅で飲むお酒はディスカウント店で購入したビール
 20歳のお祝いで飲んだビールが、生まれて初めて飲んだお酒と言う吉田さん。
「昔も今も飲んでいるのはビールかサワーですが、飲む量が変わってきました。若い頃は飲み始めると、とめどなく飲んでいましたが、最近は自分でお酒の量をコントロールできるようになってきました」
 かつては、職場の人と仕事帰りに飲む機会が多かったけれど、今は忘年会や新年会、送別会でさえも一次会程度しか出席しなくなったと言います。その分、近所で飲む機会が増えてきたと。
「子供ができてからは、帰宅時間が気になるので、地元で気心の知れた人たちと飲んでいます。そのほうが、『今から飲みに行かない』と声を掛けられればすぐに飛んで行けますしね・・・。普段から近所の人と飲んでいなければ、なかなか声をかけてもらえないじゃないですか。近所だと家で何かあったらすぐに飛んで帰ることもできるし・・・。
 子供の学校のお母さん達や、子供のスポーツクラブのPTAやコーチ達とちょっと気取ってダイニングバーに飲みに行きます。もちろん居酒屋のこともありますが。そこではビールに始まり、はじめの大ジョッキ1杯を空けたところでチューハイに移行。冬場は日本酒の熱燗になることもあります。最近では焼酎も多いですね」
 そんな吉田さんの飲酒頻度は、自宅で月に1〜3回、外でも月1〜3回、合わせて月に3〜6回程度。
「外で飲むときは、相手によってはとことん飲んでしまいます。普段は次の日に仕事ができる程度に押さえますけど・・・」
 そして1カ月のお酒にかける予算は、自宅用にビールをディスカウント店や生協で買うのが月に3000円ほど。仲間と飲みに行く予算が、1カ月で1万円ほどです。
「お酒は生活必需品ではないので、なかなかたくさんのお金をかけることはできません。主人は毎日晩酌をするので、少しでも安くしようと、近くのディスカウント店へまとめ買いに行っています。どこで買っても中身は同じですものね」

●ちょっとだけならビール、しっかり飲むなら焼酎
 いつも買い置いているというビール。
「とりあえずビール・・・というだけあって、お酒が飲みたいと思ったときは、ビールに手が出ます。価格も手頃ですし・・・。でも1杯で十分。お腹がいっぱいになってたくさんは飲めません。
 最近好きになってきたのが焼酎です。友人の影響で、おいしい焼酎を置いている店に飲みに行く機会が増えたということもあります。芋や麦、黒糖など原料もいろいろあって、奥が深いなと思い、はまっています。価格が安いところも安心です。ビールから焼酎に飲み移っても味に違和感がありません」
 チューハイもビールの次によく飲みます。特に夏場は、グレープフルーツなどの果物で割ってさっぱりと飲みます。これがカクテルとかでは、甘ったるくて移れません。もっとも色も綺麗なカクテルは、若い頃大失敗をしてそれ以来飲んでいないのですが。全然飲まないものに、ウイスキーがあります。あのきつい匂いが嫌いなんです。
 若い頃は飲まなかったのですが、最近は日本酒も飲むようになりました。少し辛口のものを徳利に2本ほどですが、特にお燗が好きです。鍋物に合いますしね。
 ワインは、チリワインが好きで一時期すごく飲んでいましたが、ついつい飲み過ぎてしまうので、最近はあまり飲んでいません」
 本音を言うと、家で飲むより外で飲みたいという吉田さん。
「お酒そのものというより、みんなでワイワイ飲むことが好きなんです。基本的に高いお店には行かないのですが、少しはおいしいおつまみや料理を食べたい。
 家で飲んでいると、結局おつまみは自分で作らなくてはならないので、楽しさが半減してしまいます。お酒もみんなで、種類の違ったいろいろな焼酎や日本酒を頼んで、そっちの味は?  こっちの味は? と飲み比べるのが楽しくて好きです」
 吉田さんの夢は、子供が20歳になったら一緒に外に飲みに行くことだそうです。
「本当は、今子供にあまり飲まないでと言われているんですけどね」


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