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■イベント報告 サトウキビ酒フォーラム2005
7月2日(土)に東京で、日本で初めて、いえ、世界で初めて「サトウキビ酒フォーラム」が開催されました。弊社とぷろじぇくとT&Rが主体となって企画推進したイベントです。予想以上のお申込みを頂戴し、最終的に200名を超える方にご参加いただきました。

◆ラム カシャーサ 黒糖焼酎
 サトウキビは穀類や葡萄と並んで、世界中で広く酒の原料に利用されています。フィリピンのバシのような醸造酒もありますが、商品化されているもののほとんどは、中米で多く生産されるラムやブラジルのカシャーサ、奄美諸島の黒糖焼酎など、蒸留酒です。今回の催しではサトウキビを原料とするこれら三つの蒸留酒にスポットを当てました。
 サトウキビを原料とする蒸留酒の製法は、図表1のチャートのように整理でき、各段階でどのような選択をするかによって、味わいが大きく変わります。ラム・カシャーサ・黒糖焼酎の製法上の違も、このチャートでほとんど説明できます。
 三つの酒の違いは、原料処理の段階で顕著になります。ラムの多くは原料に白砂糖を精製する時の副産物である糖蜜を使います。カシャーサはサトウキビのジュースをそのまま発酵させ、黒糖焼酎は黒糖に加工してから使います。
 発酵の段階では、黒糖焼酎は米麹を利用することが必須条件となっており、この点でラムやカシャーサと明確に異なるものになっています。
 蒸溜段階では、単式蒸溜か連続式蒸溜か、蒸溜液のどの部分を採集するのか、使用する蒸溜器の形状や材質などで酒がまったく変わってきます。

◆個性的なパネラーたち
 サトウキビ酒を概観した後は、トークショーです。
 まず、ラム専門のバーを経営する海老沢忍さんが、ラムという酒が成立していく歴史や伝播の経路の考察を披露。続いて、同じくバーのオーナーの多東知惠さんが、中米のフランス領でつくられるアグリコールラムについて解説しました。アグリコールラムはサトウキビのジュースを原料とするラムで、マルティニク島などフランスの海外県で多く作られているラムです。
 ブラジルから駆けつけた森戸律子さんは、カシャーサのなかでも伝統的な製法でつくられるアーティザンカシャーサを丁寧に解説。シングルモルトにも負けないという、その豊な世界を熱く語ります。
 黒糖焼酎については狩野卓也(弊社代表)が、成立の政治的・制度的な背景に触れ、さらに独自性を際立たせる創意工夫の必要性を訴えました。
 最後に特別ゲストとして、沖縄県の南大東島で本格的なラムの製造に乗り出した金城祐子さん(グレイスラム代表)も登壇。大いに盛りあがりました。

 トークショーの後は試飲タイム。各社からご提供いただいた60品を超えるサトウキビ酒を体験いただきました。参加者からは「知らない話が多くおもしろかった」「たくさんのサトウキビ酒を試せて楽しかった」などのうれしい声を頂戴することができましたが、大勢のお客様に試飲酒の提供が追いつかないなど、心地よく過ごしていただく配慮が足りなかった点のお叱りを受けました。次回は請うした点をあらため、より充実した催しにできるよう鋭意努力いたします。

イベント概要
【主催】 サトウキビ酒振興フォーラム実行委員会
【企画】 酒文化研究所 ぷろじぇくとT&R
【協賛】 池田不動産研究所
株式会社ジャパンインポートシステム
スコッチモルト販売株式会社
リードオフジャパン株式会社
【試飲サンプル提供】
(計66アイテム)
●黒糖焼酎 奄美大島開運酒造(奄美大島)、奄美酒類(徳之島)、大島食料(奄美大島)、太田商店(東京)、沖永良部酒造(沖永良部島)、喜界島酒造(喜界島)、新納酒造(沖永良部島)、名瀬市東京事務所、西平酒造(奄美大島)、西平本家(奄美大島)、町田酒造(奄美大島)*協力日本酒類販売株式会社
●ラム アッシュクワトロ(東京)、キリンビール(東京)、サントリー(東京)、ジャパンインポートシステム(東京)、スコッチモルト販売(東京)、ペルノリカールジャパン(東京)、ボニリジャパン(大阪)、リードオフジャパン(東京)
●カシャーサ ぷろじぇくとT&R
【後援】 ブラジル大使館 フランス大使館経済部 名瀬市 南大東村