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上海でメキシコ気分
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ハンバーガーで「焼き方は?」と聞かれる店
来春の開幕までおよそ8カ月、上海の町のあちこちで万博の片鱗を目にするようになってきた。タクシーから何気なく外を眺めていると「上海万博まで273天」なんて電光掲示板が飛び込んできたりするのだ。
万博のせいもあるのだろうか、外国人はもともと多い上海だが、流行の酒が入ってくるスピードが一段と速くなってきているように思う。東京でもあまり見かけないテキーラ専門のパブができたと聞いて足を運んでみると、平日にもかかわらず満席で入れないほどの人気。客のほとんどは欧米系で、子供はいないけれど年齢層は幅広い。タコスやトルティーヤなどのメキシコ軽食はスパイシーで酒が進む。値段も安い。これから日本でもメキシカンパブが増えそうな予感がする。
こんなに人気ならばぜひ試しておこうと、翌日、早めの18時頃に出なおした。週末だったがさすがにこの時間ならすんなり入れ、メニューに並んだテキーラを眺める。酒はかなり詳しい方だけれど、テキーラの銘柄はメジャーなエラデゥーラ、サウザ、オルメカくらいしか知らない。昔、バーボンブームの頃にパブで知らないバーボンを片っ端から試した記憶がよみがえってくる。今回も同じように当てずっぽうに酒を指差し、ハイボール(ソーダ割り)にしてくれとオーダー。ほどなくショットグラスに注がれたほんのりと黄色みがかった酒と、缶入りソーダ、氷の入ったロックグラスが運ばれてくる。追いかけるようにサラダ、タコス、メキシカンピザ。サラダソースは香草が利いていて、タイ料理好きの私にはぴったりだったが、同行のO氏は「シャンツァイが強いのは苦手なんだよね」とひと口だけ食べて手が伸びなくなった。
テキーラをソーダ割りで楽しんだ後、手元にあったライムをちょっと搾ってみる。メキシカンハイボールの「ちょいしぼスタイル」である。テキーラの独特の乾いた感じの青臭さや、埃っぽい後味が抑えられてグンと飲みやすい。万国の万人向けの飲み方だと、あらためて思ったのであった。
(文・写真 酒文化研究所 山田聡昭)
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