<<
酒場ガイドTOP
■
過去記事一覧
■
上海にハイボールタワー発見
■
トリスガールを発見!
■
紹興酒が健在 杭州の海鮮中華
■
杭州のライブバーのギンギラ女子
■
エレガントなシガーバー
■
外灘にオールド・ジャズが響く
■
上海の本格焼酎バー
■
とんこつスープの海鮮鍋
■
迫力のトンコツ鍋
■
安くてうまい激辛の鶏鉄鍋
■
滋味豊かキノコ鍋にオールド
■
激辛アツアツのカレー鍋をハイボールで
■
続々登場 上海で日本の酒と食体験
■
続々登場 ゴージャスなバー
■
大吉で発見! 上海ボール
■
上海のウイスキー好きが大集合
■
テキーラブーム中国にも
■
中国でアジアのワインが飲まれる日
■
中国辺境から世界を狙うワイナリー
■
食べて中国 飲んで英国
■
蘭桂坊でグレンフィディック
■
老舗洋食
■
ワインで中華が今風?
■
オーセンティックバー
■
日本的バーのくつろぎ
■
日本語OK ダーツしながらアイラモルト
■
大人のアイリッシュパブ
■
これぞ上海ナイト
■
ハンバーガーwithハイボールを求めて
■
上海でメキシコ気分
■
ハンバーガーで「焼き方は?」と聞かれる店
このところハイボール万博企画と銘打って、上海の各国の料理店巡りに精を出していたせいか、無性においしい中華が食べたくなった。甘い味付けの上海料理、魚介のおいしい広東料理、スパイシーな四川料理などなど、迷った末にモダン四川の
江南-サウス・ビューティーにする。新天地に蒸し料理主体の店ができたと聞いたからだ。油を落とす蒸し料理はメタボ気味の私には非常にうれしいメニューだ。
新天地の
江南はあいかわらずオシャレで、中華と言うよりもイタメシ屋という外観。表にはオープンエアーのテーブル席もあって欧米人や中国の若者で埋まっていた。店内にはいつものとおりバーカウンター。洋酒がこんなに充実した中華は日本でも珍しい。
2階に案内されるともうもうと湯気の上がる厨房が目に入る。湯気が食欲をそそるのは、炊き立てのご飯のおいしさを知っているからか。ぐんと期待が高まる。
お奨めの土窯蒸鶏を待つ間、カンパリソーダを一杯。ほの甘くて苦みが後から追いかけて来るカンパリは、やっぱり食前酒にぴったりだ。ソーダ割りもいいが、グレープフルーツジュースとトニックウォーターのスプモーニなら誰にでもお奨めできる。
そうこうするうちに土窯蒸しの登場。愛嬌のある埴輪のような見た目、すぐに壊されるであろう土窯の傍らには一本の金槌。サービスのお兄さんが「××××!」と二言三言、その後は白いクロス越しにガンガンたたき壊す。
ようやく姿を現した蒸し鶏。これが美味しくないはずがないではないか。皿に取り分けてもらって、ひと口。激旨! 言葉が出ない。滋味豊かな深い味わい。鶏のうまさがじゅわじゅわと口の中いっぱいに広がる。ああ、こうして書いていても思い出して涎が出て来る。
たっぷりと蒸し料理を堪能した後は、この夏にオープンしたばかりというジャズハウス「サウンド・ブルー」に寄ってみた。上海と言えばジャズ。今でも活気があってこうして新しいライブハウスがオープンする。ステージと客席の近さがいい。プレイヤーの汗が飛び散ってきそうだ。キュートな女性ボーカルにサックスが絡んで時間を忘れてしまう。ジャックダニエルのハイボールがまた雰囲気によく合う。久々に上海したなあと実感した夜だった。
(文・写真 酒文化研究所 山田聡昭)
本サイトの画像及び文章その他一切のデータの無断使用・転載を禁じます。
copyright(c)1997-2004 Sakebunka Institute,Inc all rights reserved