酒と文学

一覧ページ

« Prev12

  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第77回「酒豪対決」
                   七北数人 日本一の酒豪といえば、黒田如水・長政の二代に仕えた猛将、母里(もり)太兵衛(たへえ)の名前がまず挙がる。福島正則の屋敷で三升入る大杯を出され、飲み干せたら何でも...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第76回「狼になりたい」
                   七北数人 御伽草子の一篇「おようのあま」は、とてもコミカルな恋愛ゲームのお話。「およう」は漢字で「御用」、「何か御用はありませんか」と各戸を回りあるく行商の老尼が主人...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第75回「フリージャズ狂演」
                  七北数人 フリージャズの巨星アルバート・アイラ―の名前は、中上健次の「破壊せよ、とアイラ―は言った」という印象的な題のエッセイで知った(中公文庫『路上のジャズ』所収)。 ...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第74回「アル中動物園」
                   七北数人 ビリー・ワイルダーの映画「失われた週末」は、その後つくられたアル中映画のどれよりもスタイリッシュかつスリリングで、それでいてどこかユーモラスだった。 アル中...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第73回「ここは俺に任せて先へ」
                  七北数人 二〇一四年に完結した岸本斉史(まさし)の漫画『NARUTO』は、私が今までに読んだ本のベストテンに入る偏愛の一作だ。コミックスは全巻購入し、TVアニメも全話録画...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第72回「三色の酒、蛇の酒」
                   七北数人『グリム童話集』には恐ろしい話が多いが、「強盗のおむこさん」は集内で一、二を争うスプラッターではないかと思う。花嫁になる娘がフィアンセの家でかいまみる惨劇――。...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第71回「世界に一つだけの酒」
                   七北数人 植物に感情があるという話をしばしば聞く。以前「菊の精の契り」の回で、人間と植物との恋愛奇談をいくつかご紹介したが、実用的な栽培の話としても、たとえばモーツァ...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第70回「泣くより無くて」
                   七北数人 教科書を作っている出版社で一カ月だけアルバイトをしたことがある。中学国語教科書の、教師用学習指導書というものの校正を頼まれたのだ。国語教科書とは結構面白いも...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第69回「ヴァーチャル・ユートピア」
                  七北数人 ユートピアや人工楽園という言葉を聞くといつも、禁断の快楽を連想してしまう。谷崎潤一郎や江戸川乱歩が数多く描いた倒錯の王国を思い出すからだ。 たとえば谷崎の「金...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第68回「不思議なエーテル」
                   七北数人 梶井基次郎の短篇「冬の日」に、「エーテルのように風景に拡(ひろが)ってゆく虚無」という表現がある。この「エーテル」とは何なのか、岡崎武志が変わった角度から解説...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第67回「やさしさの世代」
                  七北数人 高校二年の夏、学研の学習雑誌で「コース文学賞」の募集があると友人から聞き、原稿用紙二〇枚前後の短篇を三篇応募した。選考委員の一人が、あの『太宰治論』の奥野健男...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第66回「新々漫画党へのいざない」
                   七北数人 手塚治虫がかつて住み、その後、藤子不二雄や赤塚不二夫、石ノ森章太郎ら新人漫画家たちが下宿したトキワ荘のことは、一九六〇年代生まれの漫画少年は皆、当然のことに...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第65回「クリストフの失恋」
                   七北数人 音楽家を主人公にした小説や映画は、圧倒的な天賦の才と、裏側の狂気や奇行を描くものが多い。恩田陸『蜜蜂と遠雷』もやはりその系列ではあるのだが、四人の若き天才た...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第64回「君の瞳に乾杯」
                   七北数人 映画「カサブランカ」で、ボギー演じるリックが、バーグマン演じるイルザと乾杯する時、「君の瞳に乾杯」とキザなセリフを吐いて、これが映画史に残る名セリフになった...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第63回「マルメラードフ讃歌」
                   七北数人 高校一年の秋、ドストエフスキーの『罪と罰』を読みはじめ、わずか数十ページ進んだところで頓挫した。つまらなかったからではない。むしろ逆で、面白さに興奮のあまり...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第62回「酒倉の妖精」
                   七北数人 食品添加物の表示で「酒精」と書かれたものをときどき見かけるが、あれは「しゅせい」と読むのが普通なのだろうか。文学の世界ではたいていの場合「アルコール」と読む...
  • 2026/06/03(水) さけ通信 | 酒と文学第61回「陽気なアル中」
    七北数人 本コラム「酒と文学」もおかげさまで連載から一〇年を超え、既発表分を一冊にまとめてもらえることになった。春陽堂書店から『泥酔文学読本』のタイトルで刊行される。 出版記念というわけでもないが...

« Prev12